♪びゅ〜〜〜〜〜 うぅっ、今日も冷えるな。 まるで生き物のうなり声のような吹き荒ぶ北風に体温が奪われる。 マフラーを巻き直し、家路を急いだ。 珍しく仕事が早く終わり、定時に帰れたのに、辺りはすっかり暗くなっている。 なんだか勿体ないない気分だ。 やがて我が家が見えてきた。築30年以上の古くて狭いアパートだ。 「ただいま〜」 「おかえりなさい、おにぃちゃん!」 僕の帰りを出迎えてくれたのは妹のゆか。 「今日は早かったんだね!」 「うん、今週で大きな仕事がなんとか片付いたよ」 「お疲れ様でした〜。夕ご飯一緒に食べられるね。  あ、そうだ! お風呂湧いてるから先に入る?」 「そうだな、すっかり冷えちゃったから風呂に入ってくるよ」 そう言ってゆかの頬に冷え切った手を当てる! 「やんっ! おにぃちゃんの手、冷たい!」 ゆかが僕の手から逃がれようとする。 「あはは〜」 数年前、まだ学生だった僕と生まれたばかりの妹を遺し、 両親が交通事故で他界した。 それ以来、ずっと兄妹二人で暮らしている。 生まれ育った家を売り払い、この安いアパートに引っ越した。 まだ残っていたローンは、まだ学生だった僕にはとても払いきれる額ではなかった。 昨今の不況もあり、一時は兄妹で心中を考えるまで追い詰められたが、 僕はなんとかこの街の小さな会社に就職し、ゆかも家事をこなせるようになって、 最近はどうにか生活していけるようになった。 それでもまだ、まだ幼いゆかにはいろいろと苦労をかけている。 こうして毎日、朝夕とご飯を用意し、掃除や洗濯と家事を切り盛りしている。 普通の子供なら、まだまだ遊びたい盛りだろうに。 可愛い服も、綺麗な靴も買ってあげられない。 僕がもっとしっかりしていれば……。 湯船に浸かってそんなことを考えていると、 浴室の戸を開いてゆかの顔がのぞいた。 「湯加減はどう? おにぃちゃん」 「あわわ! ちょ、調度いいよ!」 「そう? じゃ、ゆかも入っちゃおうかな」 「えぇっ!?」 「ふふっ、冗談だよ。そんなことしてたら夕飯が冷めちゃうよね」 「あ、あぁ……」 「ご飯用意できたから、そろそろあがってね」 「うん、わかった」 まったく、ゆかのヤツ! 大人をからかうようになって。 でも、精神的にゆとりが出てきた証拠なのかも知れない。 そう思うと気が楽になった。 風呂からあがると、ちゃぶ台の上には夕飯が並べられていた。 「さ、座って。今日はシチューをつくったの」 「おお、美味そうだな」 「えへへ。おにぃちゃんに喜んでもらおうって  腕によりをかけて作ったの」 「さっそく食べようか」 『いただきまーす』 声を揃えて合掌し、勢いよく食べ始める。 パクパクモグモグ、パクパクモグモグ、パクパクモグモグ……。 「美味い!! ゆかのシチューは最高だな!!」 「そう? よかったぁ」 「給料安いのに、ゆかが頑張って料理してくれるから  メチャメチャ美味しいよ」 「もう、給料なんてゆかは気にしてないんだから、  安いとか言うの禁止!!」 「そうだったな……。ごめん」 「ゆかはね、自分が貧乏だなんて思ってないよ。  おにぃちゃんと一緒にいられるだけでゆかは毎日がとっても幸せなの」 「僕も……そうだよ……」 ゆかの言葉に胸が締め付けられる。 あれ……? シチューがちょっとしょっぱいな……。 どうしちゃったのかな。 こうして、ささやかな宴の時間が過ぎていった。 「あ、食器は僕が片付けるよ」 「いいよ、おにぃちゃんお仕事で疲れているでしょ?」 「いいや、僕がやるから。  家の事は二人で協力してやろうって決めたじゃないか」 そうは言っても、家の事の大半はゆかに任せっきりだ。 でも、給料は安いし、家事もしない駄目な兄貴っぷりだと いつか愛想を尽かされてしまうかもしれない。 「じゃあ……ゆかはお布団敷くね」 日が暮れるのは早いが、寝るにはまだ早いかもしれないんじゃないか? そう思ったが、布団を敷くと言ったゆかの口調が、 単に寝る以外の何かを含んでいるような気がして緊張した。 それは、両親を亡くしてから始まった誰にも言えないゆかとの秘密――――。 「一緒に暮らさないか?」と言ってくれる親戚からの親切な申し出を断り、 兄妹二人だけで生活を始めた理由――――。 食器を片付けながら、背中越しに奥の部屋でゆかが布団を出す音を聞いていた。 音が止んでしばらく経ったが、ゆかは奥の部屋から出てこない。 最後の食器を水切りに置き終え、奥の部屋に行ってみる。 部屋には二組の布団が敷かれ、灯りは豆球だけになっている。 「ゆか?」 ゆかは布団の上に座っていた。 さっきまで着ていた厚手の服を脱ぎ、薄い肌着だけになっていた。 「おにぃちゃん……」 小さな手が僕の腕を掴み、ぐっと引き寄せられる。 気がついたら、僕はゆかに唇を奪われていた。 「ん……」 実の妹とのキス――。 何度やっても慣れることなんてできなかった。 心臓が早鐘のように鳴り出す。 どうしていいか解らずに、唇の重ねたままゆかの細い身体を力いっぱい抱きしめる。 やがて、ゆかの小さな舌が僕の口腔に侵入してきた。 「っ……!」 お互いの口腔内を舌でまさぐりあった。 ハァハァ……。 呼吸が辛くなってきて、やがて唇が離れる。 「ゆか……」 「おにぃちゃん……」 もう言葉はいらなかった。 ゆかの肌着に手を伸ばし、腕をバンザイをしてそれを脱がせる。 未発達なゆかの上半身があらわになる。 ゆかが布団の上に転がって、両腿を宙へあげてくれる。 引き寄せられるように最後の白い一枚に手を伸ばした。 手をかけ、すっと足先のほうへと引いて脱がせる。 生まれたままの姿になったゆか。 豆球の小さな灯りに照らし出されたゆかの肢体はとても綺麗だった。 それを観ながら思う存分に手淫したいという衝動に駆られる。 情欲に突き動かされ、ゆかに覆い被さったが、なぜか手を触れるのに罪悪感を憶え、 軽くキスをするだけにとどめた。 今度はゆかが僕の服を脱がせてくれる。 身長差があるので苦労しているが、ゆかが脱がせたがっているので、 僕は子供のようになすがままにされていた。 上のスウェットとTシャツを脱がされ、 下のジーンズも脱がされ、最後の安物のトランクスをずり降ろされようとしていた。 「あれ?」 トランクスのゴムに「何か」が引っかかっていて、ゆかが戸惑いの声をあげる。 下に降ろされようとするトランクスに逆らうように引っかかっている。 やがて、「何か」が勢いよく跳ねて、 上に被さっていた最後の一枚の拘束から自由になる。 僕のペニスはすでに天を向いていた。 ゆかに顔の正面に、僕の屹立したペニスがあらわれる。 粗末なモノをもろに見られ、恥ずかしさのあまり僕の顔が熱くなるのがわかった。 ゆかも驚いた顔をしているが、やがて楽しそうに笑った。 「あはっ。おにぃちゃんのおちんちんさん、おひさしぶり。  すごい固くなってる……元気いっぱいだね」 「おちんちんさん、って……」 「えへへ。おちんちんさんじゃヘンだよね」 「今日もいっぱい気持ちよくしてね、おちんちんおにぃちゃん。ちゅ」 ゆかはそう言って僕のペニスに手を添えて、キスした。 小さく柔らかなゆかの唇の感触を受け、ペニスがビクンと跳ねた。 「あはっ♪ おちんちんおにぃちゃんが「頑張る!」ってお返事してるよ?」 「おちんちんおにぃちゃん、ってのも……」 ちゅ、ちゅ、ちゅ――。 ゆかが僕のペニスのいろいろな場所に唇を押し当てる。 その度にペニスがビクビクと跳ねる。 「おにぃちゃん、座って?」 「うん」 ゆかに導かれるまま布団に腰を降ろした。 「舐めるね?」 「うん」 ペニスがゆかの小さな口腔内に飲み込まれていく。 やがて、ペニス全体がねっとりとして暖かい感触に覆われる。 根本まで口腔内に収まった後、ゆかはしばらくそのまま動かなかった。 そして、上目遣いに僕の顔を見上げて微笑んだ。 その微笑みのあまりの艶っぽさに、そのまま射精しそうになる、 最初のキスから、服を脱がしあい、ここまでやってもらえば、 経験の浅い僕の官能を刺激するには十分すぎるほどだった。 だが、ここで終わるのは勿体ない。 こみ上げてくる射精感を必死にこらえた。 僕が昂ぶりをやり過ごしたのを感じたのだろう。 ゆかが口腔内のペニスへの愛撫を開始した。 じゅちゅ、じゅぽ、ぐちゅ、にちゃ。 ペニスを軸に、頭を動かしてのピストン運動が始まった。 舌全体で出入りするペニスの包むように舐め上げている感触がわかる。 「くちゅ――。ふぅー、んー……。  ずちゅ〜〜〜〜〜!」 口腔内に唾液が溜まったのか、時折動きを止めてペニスを吸い上げる。 亀頭ごと飲み込まれそうになり刺激の強さに腰が浮く。 さっきまで熱々のシチューをふーふーと冷ましていた口が、 今はペニスを頬ばっている――。 まだ、○学生の少女にこんなことをさせている……。 自分の妹でなければ間違いなく犯罪者として捕まるだろう。 だが、自分の妹ならばいいのだろうか? 妹にそんなことをさせているという背徳感もまた大きかった。 だが、そんな僕の心などまったく意に介さず、一心不乱に口淫を続けるゆか。 感謝と罪悪感が入り混じったような気持ちになり、 せめて、言葉にならない気持ちを伝えようと思い、ゆかの頭を撫でてあげた。 「ん〜〜♪」 撫でられるのが気持ちいいのか、ゆかは頭と舌の動きを一時中断し、 ペニスを頬ばったまま、目を細めてまた上目遣いに笑いかけてきた。 撫で続けると、なすがままにされている。 その仕草は人懐っこい子猫を思わせた。 撫でる手を頭から頬へと手を移動させると、 僕の手にゆかが自分の手を重ねて目を閉じる。 だが、口からは凶悪なモノが生えており、その光景は淫猥だった。 しばらくそうしていると、ペニスがびくっと跳ねた。 それに気付いたゆかは、ペニスが愛撫の刺激を欲しているのだと判断したのか、 目を開いてにっこり笑うと再び口淫を再開した。 じゅちゅ! じゅぽ、ぐちゅ、にちゃ! 再開された口淫はその激しさを増していた。 「うぅっ、あ、あぁああああ!  き、気持ちいい! 気持ちよすぎるよゆか、ゆか!」 いい年した男が、自分の年齢の半分もいかない少女に翻弄されている。 しかもその少女は自分の妹――。 そして、どうしようもなくこみ上げてくる衝動。 じゅぼ! にちゃ! ぐちゅ! ぐちゅ! 舌先をとがらせ、亀頭の弱い部分を突くように舐める。 出入りするペニスが固くした舌先に迎えられる。 口淫が激しくなるにつれ、僕は姿勢を保っていられなくなり、 布団の上に仰向けになってしまった。 脚がぴーんと伸び、指が丸まっている。 射精したい。このまま全部ゆかの口の中にぶちまけてしまいたい。 だが、射精すれば、そこでゆかの愛撫は終わってしまう。 その瞬間を先延ばしにしようと必死に耐えた。 何度も決壊しそうになるが――いや、先走りの雫はとめどなく出ているに違いない。 ゆかも僕の限界を感じ取ったのだろう。 ずちゅーーーー! ゆかがペニスを勢いよく吸い上げ、舌が亀頭の先端を激しくこすり立てる。 頭が真っ白になり、ついに決壊した。 「出る! 出るよ! ゆかぁ! うあぁぁああああああああああああっ!」 びゅくびゅくびゅくっっ!! 我慢に我慢を重ねた精液が尿道を駆け上り、鈴口から外へと射出された。 すぼめていたゆかの口腔内に精液があっという間に広がり、 ペニスが自らが発射したスペルマの熱い感触に包まれる。 びゅくん! びゅくびゅく! びゅるるるる! 散々焦らされただけあって、精液の量は多く、射精はなかなか終わらなかった。 ゆかの小さな口ではどうこうできる量ではなかったのかもしれない。 喉の奥を撃ったのか、ゆかが突如咳き込んで、ペニスが口から離れた。 「ケホッ!! ケホッ!!」 まだ噴出が止まらない精液がゆかの顔にぶちまけられる。 「きゃっ」 ゆかがおちんちんおにぃちゃんの撃ちだす精液を顔面に浴びて驚きの声をあげる。 ああ、ゆかに精液かけてる――。 通常のオナニーとは段違いの量を吐き出し続け、 ゆかの顔や髪や肩や胸を存分に穢し、ようやく収束を迎えた。 ゆかに、フェラチオされて、出しちゃった――。 射精後の恍惚感に包まれて、僕の精液にまみれたゆかを見つめた。 一人で処理している時は、汚らしいものでしかないが、 「それ」がかかったゆかをとても綺麗だと思ってしまった。 卑猥な雑誌では精液はよくカルピスの原液に例えられるが、 今のゆかは、まるでカルピスの瓶をぶちまけたようになっている。 気がつくと、僕は布団のシーツを激しく握りしめていた事に気付いた。 「いっぱい出たね、おにぃちゃん……」 「うん。ゆかが、頑張ってしてくれたから――。  気持ちよかったよ。ありがとう」 「えへへ。おにいぃちゃんが気持ちよくなってくれたなら、  ゆかも嬉しい」 「ごめん、いっぱいかけちゃって」 ゆかは顔や身体にかかった精液を手にとって眺めていたが、 それを口に含んだ。 「ゆか! 何もそんな――」 「おにぃちゃんの精液、おいしいよ」 「き、汚いよ……」 「おにぃちゃんが気持ちよくなって出してくれたんだもん。  汚くなんてないよ」 自らを穢した精液を手に取り、クリームを舐めるかのように飲み干していく。 その光景に、僕は自分のしでかしたことの罪深さを知った。 精液を処理したゆかは、再び僕のほうへとにじり寄ってきて、 射精したばかりのペニスを手に取った。 「次は……ゆかのことも気持ちよくして?」 硬度の落ちたペニスを優しく上下にしごきながら、ゆかがおねだりする。 そうしてあげたいのは山々だが―――― 「ちょっと……タンマ……。  ゆかの口で出したのが気持ちよすぎたから……ちょっと……休まないと」 「うん……男の人って何回も続けてできないんだよね?  また、お口でしたら固くなる?」 「いいや――」 姿勢を入れ替えて、ゆかの上に覆い被さる。 先程まで僕のペニスを愛撫していた唇に自分の唇を重ねた。 ゆかがあんなにしてくれたんだから汚くなんてない。 「あ……、おにぃちゃんがしてくれるの?」 「うん」 片腕でゆかの頭を抱えて髪を撫で、耳を軽く噛んで、 あごの舌から首筋、鎖骨までを舐めた。 はぁん、あっ、ぅんん……。 ゆかが僕の拙い愛撫に息を弾ませている。 それだけで、嬉しくて胸がいっぱいになってしまう。 吸ったり噛み痕をつけたりしたいが、ゆかはまだ学校に通う身だし、 クラスの友人に肌をさらす機会も多いだろう。 痕がつかないように優しく愛撫する。 ゆかの身体をつたわせる唇が未発達の胸へと辿り着く。 その中心にある一対の桜色の先端も小さく勃起していた。 周囲を掌で優しくさすり、じっくりと時間をかけて先端へと移動させ、 指先で優しく撫でたり唇を押しつける。 女性用の下着を着ける前に、僕の穢れた手や舌に触れてしまった。 「あふぅ、ん、んん……、気持ちいいよ、おにぃちゃん……。  ゆか……溶けちゃいそう」 舌先をのばし、先端を愛撫する。先程ゆかがそうしてくれたように。 「ああん!」 ゆかが甲高い声をあげた。 顔はすっかり上気している。薄い胸が酸素を求めて激しく上下している。 左右の胸を存分に愛撫した後、次におへそを舐め、太股を舐めた。 ゆかの小さな身体なら、全身を撫でて舐めあげるのに時間はかからない。 最後に、脚と脚の間の最後の部分を愛撫しようと手を添える。 「そ、そこも……舐めてくれるの?」 「うん、さっきの御礼――」 「ありがとう。おにぃちゃん……」 ゆかがトロンとした目で微笑んだ。 僕の手が求めるまま完全に脚を開かれ、ゆかの一番大事な部分が目の前に晒される。 そこはとても綺麗だった。 「ああ、おにぃちゃん――」 縁を親指で拡げ、膣口をあらわにする。 そこは、何かを待ちわびているかのようにヒクついていた。 舌を延ばし、そこに触れてみる。 「やぁんっ! そこは! あふぅっ!」 ゆかが嬉しい悲鳴をあげる。 しばらく膣口を舐め、舌先を固くして膣口の奥へと侵入させる。 舌が何かに挟まれるのを感じながら、侵入を拒むそれに押し戻されまいと 舌を動かしけると、次第にゆかの大切な部分の味が口の中いっぱいに広がる。 「ぁあん! おにぃちゃんのが入ってきてるッ!  気持ちいい、気持ちいいよぉっ!!」 息苦しくなって口を離す。 愛撫した膣口からは、艶やかな液体が溢れてきていた。 しばらく呼吸を整えると、再び愛撫を開始する。 膣口の上のほうには、包皮に覆われた敏感な部分があるはずだ。 次はここだ。 包皮を上に持ち上げると、まだ小さなクリトリスが露出する。 ペニスに比べるととても小さいが、快感で勃起している。 それを唇につまんで、膣口には人差し指を差し込んでかき混ぜる。 「あ、何!? 気持ちいい!!」 ゆかの反応に確かな手応えを感じ、更に愛撫を続ける。 口に含んだクリトリスを舌先で舐め上げ、膣に差し込んだ指先をかき回す。 「ふぁッ! それダメ! ゆか、イッちゃう! イッちゃう!  イク! あぁああああああああああああっ!」 ゆかの身体が弓のようにしなり、絶頂に達した。 ゆかをイかせた――。 幸福感が心の奥からこみ上げてくる。 先程口で僕を射精させた時のゆかも、今の僕と同じような気持ちだったのだろうか。 ゆかはしばらく失神したようになっていたが、徐々に意識を取り戻した。 僕はゆかを優しく抱き寄せて、呼吸が穏やかになるのを待った。 「ありがと、おにぃちゃん。すごく、気持ちよかった……」 「うん」 「おにぃちゃん、なんでもできてすごいね」 「そんなこと、ないよ」 「あはっ。おにぃちゃんの、おちんちんおにぃちゃん、  また大きくなってる♪」 僕のペニスは再び硬度を取り戻していた。 さっきあんなに出したのに、再びゆかを求めてヒクついている。 「だって……ゆかが……可愛いかったから」 「えへっ……。せっくす……する?」 「うん」 「ゆかも、せっくす、したい。来て、おにぃちゃん」 ゆかが脚部を秘裂から蜜をしたたらせ、僕を誘った。 たまらなく淫靡な光景に引き寄せられ、 僕はゆかの膣へとペニスを差し込もうとする。 するんだ、ゆかと。 セックス、するんだ。 最初は勃たなかった。妹を犯すという罪悪感のあまり。 初めてゆかと繋がったのは、ついこないだのことだ。 だが、ゆかとセックスしているという意識で頭がいっぱいになって、 繋がった後、ほとんど何もできないまま、達してしまうこともしばしばだった。 それでも最近は少しずつコントロールできるようになってきた。 ゆかの腰を抱えようとして、その身体の軽さに驚く。 いくら積極的でも、まだ小さな女の子であることを思い出した。 まだ、男を受け入れるには早すぎる身体なのだ。 乱暴にして痛い思いをさせてはいけない。 慎重に、ゆかの狭い膣内にペニスを侵入させていく。 「ぅう。おにぃちゃんのが……、ゆかの中に……入ってきているよ?」 「ゆか、ゆか、ゆか、愛して……る……よ……」 うわごとのように妹の名を呼びながら、腰を進めていく。 「嬉しい……。はぁ、はぁ、んふぅっ。  ゆかも、おにぃちゃんのこと……愛してる」 そして、ゆかの一番深いところに辿り着いた。 「ゆか、全部入ったよ」 「おにぃちゃん、熱いよ……」 受け入れたゆかが愛おしくて、たまらなくなって、抱き締める。 ゆかも必死に抱き締め返してきた。 「ゆか……」 「うん。来て……」 僕の言わんとしていることを感じとって、ゆかがうなずいた。 本能の導くまま、僕は腰を動かし始めた。 口腔内とも異なる、ペニスにまとわりつくぬるぬるとした感触。 暖かいゼリーの中を出し入れしているような、不思議な感触だった。 律動を開始してすぐ、ゆかの膣内がきゅーっと締まる。 「あぁん、いいよ、おにぃちゃん、おにぃちゃん、気持ちいいよ」 ゆかも感じてくれている。だけど……。 「ぅう……、あぁ、ゆか、キツイよ。これだとすぐイっちゃうよ」 さきほどの口淫の何倍もありそうな強烈な吸引感に、思わずイきそうになる。 だけど、まだイっちゃいけない。 ゆかをセックスで満足させてあげるんだ。 「ゆかのこと、もっと気持ちよくしてあげるから。  もう少し、リラックスしよう? な?」 「うん。ゆかも、もっとお兄ちゃんを感じてたいから……」 そう言って、チカが柔肉の締め付けを弛めてくれた。 いい子だよ、と頬を撫で、キスをした。 ゆかの暖かさと柔らかさを味わいつつ、再度、腰を動かしはじめた。 ぐちょ、ぐちゅ、じゅぶ、じゅぶ―― 「お、おにぃちゃん! あふっ……、あ、あ、あぁあん!  今、ゆか、おにぃちゃんとせっくす、してるんだよ……ね?」 「そう、だよ……」 ゆかの中はとても狭く、でも暖かく、柔らかかった。 その柔肉の全てで僕を受け入れ、ペニスに愛液を練り込んで揉みしだいていく。 ペニスを中心に全身が痺れ、溶けていくような錯覚を憶える。 これ以上続けていると、きっと頭がおかしくなる、 その快感はそれほどだった。 ゆかは僕のもの。誰にも渡さない。 もっとじっくりと愛してあげたいのに、 最後の瞬間の快感を求め、腰の動きが速くなっていく。 ぐちょ、ぐちゅ、じゅぶ、じゅぶ―― 「気持ちいいッ! 気持ちいいよおにぃちゃん!  あぁ、ひぐっ! ひゅ! うぅン!!」 結合部が卑猥な音をたてている。ゆかの膣から愛液が出ているんだ。 それが、ゆかが感じている快感の証拠だと思うと嬉しかった。 大丈夫、セックスでもゆかを気持ちよくさせてあげられている。 僕も、このまま死んでも良いくらい、気持ちいい。 脳みそがとろけそうなくらいだ。ゆかもそうだったら嬉しい。 気付いたら、ゆかの脚が僕の腰に回されていた。 ピストン運動からもたらされる快感を絶対に離すまい、 という気持ちのあらわれなのだろう。 ゆかの膣中が、また収縮して締め付けてきた。 僕のペニスも絶頂の瞬間が近づきつつあった。 「あっ、ひっ気持ちいいッ、気持ちいいよぉぉ、おにぃちゃんっ!  ゆか、もう、イきそう」 「うぅッ、僕もイくよ! 出る!」 ゆかの膣内が別の生き物のように収縮し、ペニスに射精を促す。 もうダメだ。限界だ。全部出る。ゆかの中に出る。 世界で一番愛している妹とのセックスで、全部出る。 「あぁン、いいよ! イって! イって! せーしちょうだい!  おにぃちゃんのせーし、全部ゆかの中にちょうだい!」 「ああ、出すよ! 全部、全部ゆかの中に出すから!  ゆか、もうイク、イクよ! うぁあああああああああああああ!!」 「うん、出して! ゆかもイク! イっちゃうっ!  あぁあああああああああああああああああああああああああっ!!」 びゅくっ! びゅくん! びゅるるるっ! 射精の瞬間、頭の中が真っ白になる。 肉棒が何度も何度もしゃくりあげ、止めどなく精液を吐き出し続ける。 激しい快感のあまり、完全に制御を失った腰が跳ね回った。 ゆかの膣内はリズミカルに収縮し、精液を一滴残らず絞り出そうとする。 その収縮に併せてガクガクと腰が動き、ゆかの膣の奥を乱暴に突きまくる。 ゆかが全身をのけぞらせ、大きな声をあげ、 幼い肢体には大きすぎる快感を受け止めて、魚のように跳ね回っている。 それを遠くから眺めているように感じ、 今、この瞬間が永遠に続いて欲しいと思った。 ――時間にして何秒かは解らない。 睾丸の奥まで溜まっていたすべての精液をすべて出し切り、終わった。 気付いたら、僕はゆかの上にのしかかっていた。 ゆかは僕の身体の下で痙攣していた。 慌てて上体を起こす。 完全に焦点の合わない目をしており、目からは涙を流していた。 意識がどこかへ飛んでいるようで、絶頂感がまだ続いているようだ。 しばらく、ゆかの身体を抱き締めて、降りてくるのをまった。 呼吸が正常に戻るのを待った。 「おにぃちゃん…………」 「ゆか…………」 まだ夢うつつな気分でいるようなゆかに優しくくちづけると、 ゆかがぎこちなく応えてくれた。 しばらく無言でキスを続け、情事の余韻に浸る。 10分ほどして、ようやく意識が覚醒してきた。 「あはは。カラダがべちょべちょになっちゃったね」 僕とゆかの身体は、汗や唾液や愛液や精液にまみれていた。 「お風呂、入ろっか?」 「うん」 手を引かれ、浴室へと向かった。 熱いシャワーを浴びながら、僕とゆかはもう一度唇を重ねた。 「おにぃちゃん、ゆかはね、おにぃちゃんを世界で一番愛してるよ――」 何もかもが上手く行かず、生まれたことを呪ったこともあった。 両親を亡くし、神様なんてこの世にいないということに絶望を憶えた。 だけど、妹だけはいつも僕の傍にいてくれた。 ゆかの言葉で込められた想いで、僕はこの世界に生まれてきた意味を知る。 ありがとう、ゆか。 ゆかは僕の天使だよ。 どうしたらこの想いのすべてをゆかに伝えられるのか、 まだ僕にはわからなかった。 〜終わり〜